若手ダンサーの登竜門として知られる「第42回ローザンヌ国際バレエコンクール(スイス)」で、渡邊綾(写真、常磐1年、山本禮子バレエ団付属研究所所属)が決勝に進出した。惜しくも入賞には手が届かなかったが、初出場での決勝進出に関係者も健闘をたたえた。
ローザンヌ国際は15~18歳の若いダンサーを対象にした世界最高峰の国際バレエコンクール。今年は世界35カ国から男女295人が応募し、ビデオ審査で約70人が本戦へ進出。本戦は4日間のレッスン等を行い、決勝進出20人に絞られ、入賞者(6人)が選ばれた。
渡邊は「小さい頃から憧れていた舞台に立てたことは嬉しかったが、入賞できなくて悔しかった。本番では先生方からのアドバイスを再確認し、踊りに集中するよう心掛けた。プレッシャーもなく一番いい踊りができた」と振り返る。入賞は逃したが、(海外の)2つのバレエスクールから声をかけてもらっているという。「目標は(パリ・オペラ座の)ドロテ・ジルベールさんの表現力と、きれいな足のラインを目指し、イギリスのロイヤル・バレエ団に入りたい」と世界での活躍を目指す。
渡邊綾・・・埼玉県熊谷市生まれ。「身体が硬いから」と母に連れられたバレエ教室がきっかけで4歳からバレエを始め、小学3年生から現在所属している山本禮子バレエ団に入った。昨春、常磐高体育コースバレエ専攻に進学し所属の寮生としてバレエ漬けの毎日を送っている。
常磐2年の石原朱梨(ぐんま国際アカデミー出身)も、このローザンヌ国際バレエコンクールのビデオ審査を通過したが、惜しくも決勝進出はならなかった。十数年ジュニアスポーツの取材をしているが、なかなか取材機会に恵まれずにきたバレエ。優雅なイメージの裏には毎日の練習によってつくられたものではないかと練習を見学して思った。また、体重管理など大変なのでは?と質問すると、大幅な体重の増減がないので、減量等の苦労がないという渡邊。それもバレリーナになるための素質のひとつではないかと思った。【by-ガンバのおばちゃん】
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