全国高校駅伝出場をかけた「第49回群馬県高校総体駅伝の部(11月1日)」が伊勢崎市陸上競技場を発着点とする周辺コース(男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)で行われた。女子は出場選手5人全員(岡本春美、米谷結希、樺沢和佳奈、小林由佳、大島里穂)が区間賞を獲得し、1区・岡本と3区・樺沢が区間記録を更新した常磐が2位以下に3分以上の差をつけ、1時間7分54秒の大会新記録で15連覇を飾った。男子は前橋育英が優勝。男女の優勝校は12月21日に京都府で行われる全国大会に出場する。
県に続き関東も大会新で優勝!
栃木県佐野市運動公園陸上競技場周辺コースで行われた「関東大会(11月22日)」に出場した常磐(岡本春美、樺沢和佳奈、米谷結希、篠崎玲奈、大島里穂)は県予選の記録を縮め、1時間7分16秒の大会新記録で4年ぶり4度目の優勝を果たした。また、4区・篠崎と5区・大島は区間新記録で区間賞、岡本と樺沢も区間賞を獲得した。
高木雅一監督は「県の連覇記録が途切れることなく、今年も全国への挑戦権が獲得できた。県予選や関東大会の記録が全国トップではあるが、駅伝の距離は同じでも都道府県によってコースが違うので手放しで喜べない。しかし、今年はチーム力が増し、小林由佳に代わって、控えの篠崎が走っても戦えることが関東大会で実証できた。あとは全国
に向けて健康管理に気をつけるだけ」と話す。今年は都大路に上州旋風を巻き起こし、初の全国制覇への期待が大きく膨らむ。
県予選後の11月9日に福島県で開かれた「東日本女子駅伝」に常磐高から篠崎玲奈(1年)と飯野亜美(同)が出場し、篠崎は5区で区間賞、飯野は7区で3位と、8年ぶり3回目の優勝を飾った群馬県チームに貢献した。高木監督は「駅伝県予選で補欠に回った篠崎と飯野を練習だけでなく、実戦で走らせたかった」と話してくれた。
ガンバ創刊から常磐高の取材が毎年続いている。全国大会までの期間にメンバーの誰かしらが故障したり、体調を崩していたりと、難しいチーム編成になっていた。それは5人で走る駅伝で、正選手の5人と6番手・7番手の控え選手の差があったから。しかし、今年のチームは控え選手になってしまったが、しっかり走れる選手が名を連ねている。本番まであと18日。【by-ガンバのおばちゃん】