東京・秩父宮ラグビー場で25日、日本ラグビートップリーグ・プレーオフトーナメントの準決勝が行われ、パナソニックワイルドナイツが、東芝ブレイブルーパスに50-15で圧勝し、リーグ戦の雪辱を果たすと共に初の2連覇に王手をかけた。
試合は開始1分で、東芝ラインアウトのこぼれ球を拾ったFL西原忠佑がトライをあげ先制すると、16分過ぎには、WTB山田章仁が4人をかわして40m独走のトライ。その後28分と前半終了間際の38分過ぎには、WTB北川智規がインゴールに飛び込み37-3と大差をつけ折り返した。
後半、5分と23分に東芝に2トライを許したが、33分、怪我から復帰したLOダニエル・ヒーナンが右サイドに駄目押しのトライ、SOベリック・バーンズのゴールも決まり50-15と大差をつけ東芝の息の根を止めた。パナソニックは、素早い攻守の切り替えで圧倒し、今季2敗を喫している東芝にラグビーをさせなかった。特に、ダニエル・ヒーナンや劉永男、ホラニ龍コリニアシ、霜村誠一らベテラン勢の復帰が大きい。このベテラン勢の強烈なタックルで東芝攻撃陣を粉砕。前回の対戦では厳しくマークされたベリック・バーンズが変幻自在なキックで東芝守備陣を翻弄、前後半合わせて10回のゴールとペナルティゴールを全て決めるなど完全に主導権を奪った。
決勝は、明日2月1日(日)東京・秩父宮ラグビー場で午後2時キックオフ。相手は、今季第2ステージ最終戦で敗れているヤマハ発動機ジュビロ。準決勝で神戸製鋼コベルコスティーラーズに完勝し勢いに乗る相手に、どんな戦いを仕掛けるのか。パナソニックワイルドナイツが連覇に挑む!
堀江翔太、田中史朗、山田章仁の3選手は、2月上旬に開幕する世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」に参戦する。トップリーグ決勝が今季最後の試合出場となる可能性が大きい。3選手には是が非でも「優勝」を置き土産に、スーパーラグビーでの活躍を期待したい。