東京・代々木第2体育館で「天皇杯全日本レスリング選手権大会(昨年12月21~23日)」が行われた。今年度、日本代表として世界選手権に出場したフリースタイル86キロ級・松本篤史(千代田ジュニア-館林高-日体大-ALSOK)は、決勝戦で新鋭・赤熊猶弥(自衛隊体育学校)と対峙。赤熊は昨年6月の全日本選抜で松本に挑み、1ポイント差まで追い込んでいる。今大会も準決勝で松本の宿敵、2014アジア大会日本代表の松本真也(警視庁)を11―0のテクニカルフォールで破るという成長ぶりを見せつけ、決勝へと勝ち進んできた。
女子レスリングのレベルは世界でもトップクラス、特に吉田沙保里選手と伊調馨選手の強さは別格。そんな伊調選手が昨年10月太田スポレク祭でレスリング教室の講師を務め、会場に集まった小中学生約180人にタックルを指導、選ばれた参加者とスパーリングも行った。【ガンバ編集部】
しかし、松本は得意の組手から片足タックルを見事に決めるなど、終わってみれば9-2で圧勝、2年連続3度目の優勝を飾った。
松本と同じ千代田ジュニアでレスリングの基礎を培った木村安里(千代田ジュニア-西邑楽高-群馬大)は、この大舞台の決勝戦まで進出。優勝は成らなかったが、強豪私大の選手を破り、国立大選手の決勝進出は大いに評価された。