東京・代々木第2体育館で6月19〜21日まで「明治乳業杯全日本選抜レスリング選手権大会」が行われた。昨年度、世界選手権フリースタイル86キロ級日本代表の松本篤史(千代田Jr−館林高−日体大−ALSOK)は、決勝まで危なげなく進出し、決勝で新たな宿敵・赤熊猶弥(自衛隊体育学校)と対峙した。
松本と同じ千代田ジュニア出身で5月のアジア選手権(カタール)で優勝した木村安里(千代田Jr−西邑楽高−群馬大3年)は、準決・決勝と勝負強さを発揮し初優勝。国立大の現役選手が全国レベルの大会で優勝したのは、男女を通じて初の快挙となった。また、(ガンバ発行時に発表となっていなかった)女子55キロ級と63キロ級の世界選手権代表選手は6月29日に発表となり、女子55キロ級日本代表に木村が選ばれた。
世界のクイーンに挑戦!金子和(かねこ・のどか)
女子53キロ級1回戦を勝利した金子和(千代田Jr−大泉高−早大4年)は、2回戦で世界大会15連覇中の吉田沙保里に挑み、積極果敢に攻めたが、世界の壁を越えられず完敗した。
松本は、第1ピリオドで手痛い失点を重ね、2−7の苦しい展開となったが、終盤で追いつき10−7で逆転勝利を収め、2年連続世界選手権(9月・ラスベガス)出場を決めた。