和歌山県・那智勝浦体育文化会館で「第70回国民体育大会レスリング競技会(9月27〜30日)」(2015わかやま国体)が行われた。今年の群馬県選手団は、2日目に残れない選手が相次ぐ中、かつて高校3冠、大学王者に輝き、3年ぶりの出場となった富塚拓也(明和クラブ−関学大附高−日体大−群馬県レスリング協会)が一人気を吐き、決勝に進出。決勝では、俵返しで4Pを得るなど圧倒していたものの、後半投げ技に掛かり、それを返したように見えたが、富塚のポイントにならず。セコンド陣はすかさずチャレンジを試み、ビデオ判定に。しかし、チャレンジは失敗して、スコアは9−9だが、相手のラストポイントで、非常に惜しい準優勝となった。
富塚は「1年ほど前から明和レスリングクラブの指導に携わり、教え子たちに戦っている姿を見せたかった。3年ぶりの出場だったが、たくさん試合ができて良かった。子どもたちにも良い刺激になったと思う。12月の日本選手権(天皇杯)の出場権も得られたので、優勝できるようにしっかり練習を積んで挑みたい」と語る。
かつて「明和のカレリン」といわれたグレコ王者・富塚の復活の狼煙を見た思いの国体だった。
県内選手の入賞者は次のとおり
【少年】グレコローマン60キロ級⑤杉田周平(おおたスポーツアカデミーー足工大附高)
74キロ級⑤野本州汰(館林)
120キロ級⑤若林慶悟(市太田)
【成年】フリースタイル97キロ級⑤山本 悟(館商工高教員)
グレコローマン71キロ級②富塚拓也(県協会)