東京・国立競技場で3月9日(日)「第51回日本ラグビーフットボール選手権大会」の決勝が行われ、パナソニックワイルドナイツが30ー21で東芝ブレイブルーパスに勝利し、4年ぶり4度目の優勝を飾ると共に、トップリーグ優勝と合わせ初の2冠を達成した。
トップリーグ王者パナソニックとサントリーの連覇を阻止して勢いに乗る東芝との決勝は、現在の国立競技場最後の日本選手権に相応しい今季最高のゲームとなった。序盤、パナソニックがSOベリック・バーンズのPGで先制したが、東芝の激しいプレッシャーに自慢のディフェンスを破られ、東芝に2トライを許し10ー14で前半を終了。
後半は、ハーフタイムに選手同士で声を掛け合い、気合いを入れ直したパナソニックが優位に試合を進めた。後半6分、バーンズからのオフロードパスを受けたCTB林泰基が逆転のトライ、21分には、途中出場のJP・ピーターセンがインゴールでトライを決め、逆転に成功したパナソニックが27‐14と一気にリードを広げた。しかし、直後の23分、東芝のFLリーチ・マイケルが中央にトライ、ゴールも決まり27ー21の6点差となり両者ともミスが許されない展開に。後半34分、ハーフウエイ中央付近で東芝が痛恨のファール。ここで、パナソニックのバーンズが、推定48メートルのPGを見事に決め、東芝の追撃を断ち切り30ー21でそのまま逃げ切った。